斜めの線の、その先に

韓国の閨房工芸の本で見かけてから、ずっと気になっていた伝統的な糸巻き「실패(シルペ)」。その可愛らしい形に惹かれて、いつか作ってみたいと思っていました。

今回は、韓国へ行くときにバッグにキーホルダーとして付けられるような、小さなサイズで試作してみることにしました。

最初に思い描いていたのは、幅の違う布を横につないで縞模様にし、それを斜めに傾けて糸巻きの芯に巻くデザイン。どんなふうに模様が出るのか、まずは紙の上で確かめてみることにしました。

シルペの型紙を写し、斜めに線を引いていきます。

ところが、実際に線を引いてみると、思っていたより少し複雑です。長方形につないだ布を斜めに配置すると、端まで届かないところがある一方で、ずいぶん余ってしまうところも出てきます。

シルペは中央がくびれた形をしています。縫い代も必要なので、足りない部分に合わせて布を大きくすると、それだけ切り落とす部分も増えてしまいます。

さぁ、どうしようかな……。

使うのは、着物をほどいて洗い、アイロンをかけた絹。できるだけ無駄なく使いながら、思い描いた模様に仕上げるには、布のつなぎ方にも工夫がいりそうです。

斜めの縞模様は、もう少しシルペ作りに慣れてから挑戦することにしました。

今回は、チョガッポでも作り慣れている、大小の四角い布を組み合わせるデザインに。こちらの方が、一枚ずつ縫い代を含めた布の大きさを考えやすそうです。

最初に思い描いていたものとは違いますが、まずはこの形で作ってみることにしました。

大小の四角い絹布を縫い合わせた布の上に、シルペの透明な型を重ねて配置を確認している様子

実際に作り始めると、布の組み合わせや縫い目のことなど、また別の試行錯誤も出てきます。

小さな糸巻きですが、なかなか取り組み甲斐があるというものです😊

まだ試作の途中。少しずつ形にしているところです。

青や緑などの絹布を組み合わせた布を、針と糸で手縫いしているところ
青や緑など色とりどりの四角い絹布を縫い合わせた、シルペ制作途中の布

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